1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

「よもも飯食ったか?痩せすぎなんじゃねぇか?」

「まだ食べてないです」

「なら食べてけ。俺にお願いあって来たんだろ?ゆっくりしてけ」

「あ、友達もいいですか?」

「ん?友達って?」

 そういいながら、若さんとお供さんの視線が私から固まって動かない神野くんに移る。

 すると、その瞬間この辺のみにブリザードが吹き荒れたかのように寒くなりました。

 あれ?

「てめぇ、どこの誰だ」

「え…あ、えっと…」

 お供さんがさっきまでの優しい?雰囲気はどこへやら殺気をみなぎらせながら神野くんに迫って行きます。

 神野くんは顔色を真っ青にして後ずさりしています。
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