1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

 と、でたらめ祭りの裁判がいったん終了し、続きは明日だそうです。

 ざわざわとし出す法廷内。お父さんと視線をかわすと、お父さんは呆れたような笑みを浮かべてました。

 お父さんにペコッと頭を下げて、とりあえず退散しました。

 裁判所の外に出ると、記者の人に捕まりかけたのでかわしてさっさと駅に向かいます。

 切っていた携帯の電源を入れると、ちょうど若さんから電話がかかって来たのでそのままとりました。

『もしもし?よももか。裁判どう…』

「聞いてくださいよ!あいつらペラペラ戯言吐きまくったんですよ!絶対全員牢屋にぶち込んでやります!!」

『おぉ!?…よももさん?お~い…』

 あ、思いっきり八つ当たりしてしまいました。
 若さんドン引きですね。
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