1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
『…あんたが依頼主か?』
「っ!?情報屋…なの?」
『背が低くて拍子抜けか。どんな屈強の奴を想像したんだ』
「…依頼は受けてくれるの?」
『その前にこちらの質問に答えろ。それ次第だ』
「…あんた、子どものくせに…」
あれ、急に見下されましたよ。
うわぁ、嫌いなタイプです。
こんな人が私を産んだ人?死んでもお断りです。
『なら、探偵にでも頼めばいい。金は持っているらしいからな』
「ッ…14年前の夜、確か10月。気づいたらいなくなっていて、探したけど見つからないまま、14年が経ったらしいわ。当時、住んでいた場所は○○町。2年前まではそこに住んでいたと聞いたわ」
急に話しはじめましたね。表ざたにしたくない理由でもあるんでしょうか。
関わってろくな事なさそうですね。