1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
「お~っす、順調か?」
「うわ!?なんだ、浩介か…。よもちゃん寝てるから静かにしろよ」
ノックもなしに部屋に入ってきたのは浩介で、その手にはコンビニの袋を持っている。
「は?よも寝てんの?」
差し入れと言いながら渡してきた袋を受け取ると、浩介はよもちゃんが横になってるソファに近づいて、顔を覗き込もうとしている。
コンビニの袋にはコーラとよもちゃんが好きなココアが入ってる。
あれ、あと牛乳もある。なんでだ?
神野にコーラを手渡して、自分の分のコーラも手に持った。
―ゴンッ
なんか、ものすごい痛そうな鈍い音がしたような気がする。