1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
しばらく抱きしめられていると、お父さんはゆっくりと体を離し、私の額にキスをした。
思わず顔が赤くなって、額を両手で隠す。
「お父さん!」
「なんだ?小さい頃よくやってやってただろ?」
「そう言う意味じゃなくて~!」
「パパずるい!僕も!」
「あい!」
「えぇ!?」
「あら、ママが先よ。よも捕まえた!」
「きゃぁあああ!!?」
その後、お母さんには頬にキスをされ、智希と望亜は左右に分かれて同時にキスをしてくれました。
うぅ、本当にどうしちゃったんでしょう。
事の発端のお父さんは大笑いして私を見つめていて、お母さんも笑っていました。