1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

「晴野、大宮と神野といて大丈夫か?」

「うるさいのが玉に傷ですが、嫌ではありませんよ」

「そうか…。でも、前より明るくなったな。成績も上がったし、いい友達を見つけたな」

 先生の言葉にちょっとびっくりです。
 まさか、先生にそんなことを言われるとは…。
 嬉しくなって、頷くと先生も笑ってくださいました。

 通知表をもらって教室に戻ります。

 あれ?なんだか異様に静か…。

 その原因は…、言うまでもありませんが雷斗くんと神野くんです。
 いつまでやるんですかね、あれは…。

 席に戻ると、2人は睨み合いをやめました。
< 59 / 411 >

この作品をシェア

pagetop