1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

 あ、ついでに私はというと…。

「25って誰だー?」

「あ、私です」

「「「ッチ…」」」

「なんだよもかよ。早く来いよ」

「なんだとはなんですか!失礼な!」

 なんだか舌打ちの3重奏が聞こえた気がしますが、偉そうに仁王立ちする幼馴染みの鼻をへし折ってやりたいので、とりあえずさっさと階段を駆け降りてこうくんの元まで走ります。

 たどり着くと同時にパンチを決めてやろうとグーパンチをすると、あっさり受け止められました。

 ッケなのです。
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