1人ぼっちと1匹オオカミ(下)

 お母さんの言葉に体が勝手に反応してその場で急停止。

 くるりと振り返ると、お母さんが笑っていました。

「よも、デートを遅刻した時はね、ぎゅって抱きついて謝るのが鉄則よ」

「はい?お母さん何言って…」

「ほら、いってらっしゃい」

 くるりと玄関に向けられると、背を押されました。お母さん何がしたかったのでしょうか。

 それより、行くしかありません!

 そしてまたまた用意されていたブーツをはくと家を飛び出していきました。
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