1番目の小夜子
気配
平凡から抜け出したのは美希だけではなかった。
学校全体が平凡から抜け出したのだった。
『始業式に、赤い花かぁ…やっぱり小夜子かな~』
『なんかワクワクするよね!』
『小夜子やってるの誰なんだろうね~』
『私もやってみたいな~』
いろんな話が飛び交う。
みんな小夜子の話題で持ちきりだ。
休み時間、友里がいつものように私の席に寄ってきた。
『美希っ!小夜子だって!ワクワクしない?』
友里は目を輝かせて言った。
『べつに…てか、赤い花が飾られただけで、どうして小夜子って決まるわけ?』
『始業式に赤い花…!絶対に小夜子でしょ~。私達の世代ならみんなあのドラマ見てたし!』
『友里ったら昔から、そーゆー話好きだよね』
『美希だってドラマ夢中で見てたくせにっ』
二人は笑いながら思い出話に花を咲かせた。
学校全体が平凡から抜け出したのだった。
『始業式に、赤い花かぁ…やっぱり小夜子かな~』
『なんかワクワクするよね!』
『小夜子やってるの誰なんだろうね~』
『私もやってみたいな~』
いろんな話が飛び交う。
みんな小夜子の話題で持ちきりだ。
休み時間、友里がいつものように私の席に寄ってきた。
『美希っ!小夜子だって!ワクワクしない?』
友里は目を輝かせて言った。
『べつに…てか、赤い花が飾られただけで、どうして小夜子って決まるわけ?』
『始業式に赤い花…!絶対に小夜子でしょ~。私達の世代ならみんなあのドラマ見てたし!』
『友里ったら昔から、そーゆー話好きだよね』
『美希だってドラマ夢中で見てたくせにっ』
二人は笑いながら思い出話に花を咲かせた。