【完】ある日、恋人を購入した。
運命の女子会
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「ハァ……つまんない」
バスのあの出来事から、あれから4年が経った今日。
もうすっかり見た目も中身も大人になったあたしは…
というか、あのバスの出来事すらすっかり忘れてしまったあたしは、会社の人達と居酒屋に女子会を開いていた。
「トーモー。ほら、彼氏いないからって拗ねないの」
「…別に拗ねてないし」
4年前のあれから、あたしは周りに一言「変わった」と言われた。
人の事なんて考えない、思いやりという言葉も知らない、自分の言動が迷惑だとも思わなかったあたしは、あれから今じゃもうずいぶんと大人しくなったらしい。
でもそれは、自分でもそう思う。
何が原因かって?
それはもう…
「まぁね、わかるよ。わかる。大好きだった彼氏にフラれて未だにショックなのもさ」
「…何年前の話してんの」
「え、去年でしょ?彼氏にフラれたの。あの時もさ、こうやって女子会開いて皆でトモのこと慰めたよね」
「わー懐かしい。あれからトモ丸くなったよね」