【完】ある日、恋人を購入した。
…────翌日。
それは、仕事の合間の休憩時間に起きた。
「ねぇアズサ。昨日の話、尚叶くん行くって」
「え、ほんと!?」
隣のデスクで仕事をしていたアズサにそう声をかけると、
アズサは予想通りの笑顔を見せた。
…そして、あとは飲み会の日にちを話し合っていたら、そこへ神崎くんが割って入ってくる。
「何話してんすかー?」
「!」
昔からわりと社交的だった神崎くんは、こうやって話に入ってくるのが本当に上手い。
普通、新人だったらあんまり話しかけてこれない印象があるけど。
その言葉にあたしが黙っていたら、アズサがそれに答えて言う。
しかし…。
「飲み会の話ー。あ、神崎くんも来る?」
「!?」