【完】ある日、恋人を購入した。
…けど、あたしがみきほさんを呼んでみても、何一つ声は聞こえてこない。
ここってきっと…みきほさんの家?だよね?
だけどとにかく、早くここを出なきゃ。
あ、でも…あたしの鞄とか何処にあるんだろ…。
あたしはそう思って踵を返すと、さっきの部屋に戻って自分の鞄を探す。
…あ、あったあった、これだ。
そして財布やスマホが入っていることも確認して、またさっきの廊下に出て、階段を下りた。
今の時間、夜中の2時過ぎ。
ああ、早く帰りたい…。
しかし、そう思いながら階段を下りて廊下を歩いていると…
「で?みきほ、それで間違いないんだな?」
「…?」