【完】ある日、恋人を購入した。
あたしはそう問いかけると、真っ直ぐに尚叶くんを見つめる。
するとあたしのその問いかけに、尚叶くんはすぐに言った。
「変わらない」
「…」
「それでも、友香のこと……………」
すー、すー…
しかし尚叶くんはここに来て、今更その一言に顔を真っ赤にしながら戸惑ってしまう。
…え、ちょっと、今ここ大事なとこだよ!
今更照れる!?昨日あんなに余裕そうに言ってたのに!
「…」
それでもあたしが黙って待っていたら、そのうち尚叶くんが…言った。
「…す……好き、だから」
そう言って、尚叶くんはますます顔を赤くさせていく。
もう、じれったいけど可愛いなぁ!
あたしはそんな尚叶くんが愛しくて、思わず抱きしめた。
「うん、あたしも大好き!」
「!」