Ri.Night Ⅲ
49.合流
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『あ、妃奈?あのね、ちょっと買いし忘れた物があって、近くのコンビニに買いに言ってくるね。……え?妃奈も?分かった。じゃあさっきのベンチで待ってるから。うん、また後でね』
数十メートル先にあるコンビニを見ながら数回頷いて、電話を切る。
『よし。行こう』
あれから、あたし達は優音に迎えに来て貰う為、待ち合わせ場所である駅前のビルへと移動した。
そこで優音にお迎えの電話をしたんだけど、電話し終わった後に目が真っ赤な事に気が付いて、慌ててお手洗いへと顔を洗いに。
妃奈には優音が来た時の為にそこに待機して貰ったんだけど、今、電話をしたら妃奈もお手洗いに行きたくなったみたいで、仕方ないから優音にはそこで待ってて貰う事にした。
多分、貴兄も一緒だから少しぐらい大丈夫だと思う。
「いらっしゃいませー」
コンビニに入ると、真っ直ぐに向かうのは一番奥にある飲料コーナー。
そう。
コンビニに寄ったのは富士山……、いや、嵐ちゃんに頼まれたコーラを買う為。
何だかんだ言ってちゃんと買いに行く所が律儀だと思う。
『感謝してよね。……って、え?』
雑誌コーナーを通り過ぎて角を曲がった時、視界に飛び込んできたのは見覚えのある富士山。
ちょ……!
『なんでこんな所に嵐ちゃんが居るんだよ!』
目の前に居るのは、家に居る筈の嵐ちゃんで。
嵐ちゃんは腰に手をあて、険しい表情で飲み物を物色している。