Ri.Night Ⅲ
そんな事を思っていると、
「よっしゃーついたぞ!」
遊大の嬉しそうな声が聞こえてきた。
一人テンションが高い遊大はガッツポーズをしながらドヤ顔で。
多分、いや、絶対この中で一番精神年齢が低いと思う。
ジュニアよりも低いよ。きっと。
そんなおめでたい遊大に「わー凄い!」とパチパチ手を叩く妃奈。
妃奈、なんて優しいんだ。その優しさにあたしが拍手してあげたいよ。
うんうん、と二人を見て頷いている内に早くも野菜と海鮮、そしてお肉が並べられていて。
手際良すぎだよ、貴兄。と感心。
そんなこんなで楽しいバーベキューが始まった。
「ちょっと遊大!肉ばっか食べてないで野菜も食べてよ!」
「うっせー、俺は食いたいもんを食う……ってぐぉ!おま……!!」
お肉ばかり食べる遊大の口に無理矢理ピーマンを突っ込んだり。
「よーよー凛音サン。テメェも飲めや」
「ちょっとー普通お皿にビール入れる!?タレと混ざって食べれないじゃん!!」
ビール五本目に突入した野獣嵐様に散々絡まれて追い掛け回されたり。
「凛音、妃奈ちゃん。ほら、焼きたらこ出来たよ~」
「あ、ありがとうございま、す?」
何故かバーベキューなのに網の上にはたらこと明太子が乗ってたり。
……ってあれ?明太子って焼くっけ?
そんな疑問も浮かびつつ、何だかんだで楽しい時間はあっという間に過ぎて行った。