レンタルな関係。【番外編】
 
 水に近い温度のシャワーを浴びて、

 全身の汗を流してバスルームを出る。


「さて」


 洗濯機に手をかけてバスケットを眺め。

 自分のTシャツを持ち上げると覗く、アイツの下着。


「………」


 どうしたもんか。

 しばし上から眺める。


 オンナ物の下着ってーのは、普通どうすんだ?

 ジーンズやら何やらと一緒くたに洗濯するわけにもいかねぇんだろ?


 いやその前に、別にコレを洗濯してやることもねーんだろうが。

 
「気になるだろ、やっぱり」


 バスケットの中でちっこく盛り上がった2つの山。

 傍らに丸まった水玉パンツ。


「…まあいいだろ。めんどくせ」


 バスケットに手を突っ込んで、それを鷲づかみにし、

 自分の洗濯物と共に洗濯機にぶっこんだ。


「ったく」

 
 洗面台で伸びているキャミソールも入れて、

 

 ピ、ピ、ピ。



 洗濯機、起動開始。


「洗ってやんだから、文句ねぇだろ」


 俺のTシャツの上で水に湿っていくピンク色のブラジャーを眺めながら、

 適当な量の洗剤を撒いて、蓋をした。




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