レンタルな関係。【番外編】
「それより仲居さんすごく可愛いね。歳いくつ?」
陽気な感じの男の人に話しかけられて、
「えっと、18です」
答えると。
「へえ~、若いねー。今晩部屋に遊びに来ない?」
ええええ…
汗汗汗汗…
「え? だ、ダメです、お仕事中ですし」
「いいじゃん、少しくらいならさ」
どうしよう。
こういうとき、何て言えばいいんだっけ?
やんわりお断りする方法、青山さんにまだちゃんと習ってないや…
なんて困っていると…
ガツンッ!!!
(ひぃぃぃ…!!)
背の高い女の人のこぶしが男の人の頭にクリーンヒット。
「ふぎゅーーーっ!!」
すごく暴れてしまっていて。
(どどど…どうしよう)
落ち着かせようとした小柄な女の人とカエルさんも吹っ飛んじゃって。
「ぐ、ぐるじぃ…ま、麻紀…ごべ、ごべん…」
「あんたってヤツはいっつもそうなんだからっ!」
ええええ…
この男の人と、キレイな女の人の組み合わせだったんだぁ。
い…意外…
「すみません。彼女さんなんですね。私のせいですぅ…」
あああ、どうしよう。
彼女さん、白目むいちゃってるよぉ。