レンタルな関係。【番外編】
夕食の時間になって。
流川さんと唯衣さんがお隣のお部屋に移動したところで。
「よいしょっと」
お布団の準備。
「カエルさん、お留守番ですか?」
「……」
やっぱり、私には反応してくれないみたい。
座椅子に座って、笑って天井を見てる。
「ふう… これで良しっと」
畳に並んだ二組の真っ白なお布団。
「…///」
これまでカップルのお部屋のお布団は何百組と敷いてきたけれど。
今日はなんだか…やけに照れるなぁ。
「も、もうちょっとくっ付けたほうがいいかな」
ズルル…
二つの布団をくっつけて。
「カエルさん、寝ますか?」
「……」
えっと。
食事が長引くと可哀想だし。
「眠れなかったら、出てくださいねぇ」
カエルさんをお布団に寝かせて。
部屋をあとにした。
お食事を運びながら、
「先ほどは、ホントにすみませんでしたっ!」
何度も4人に謝って。
美味しそうに食べてくれる姿にほっとしたけれど。
飲みすぎたらしい麻紀さんが白目をむいて倒れちゃって。
両足で祐二さんの首を絞め始めた。
す…すごい。