レンタルな関係。【番外編】

 気持ちだけを二年前に残したままじゃ、

 いつまでたっても前に進めないや。


「ダメもと、ダメもと!」


 色々頭には浮かんだけれど。

 結局。


 _________

 先輩、お元気ですか?
 本条栄莉です。
 おぼえてますか?
 _________


「……」


 こんな文しか思いつかなくて。


「う… 送信っ!!」


 気合を入れて、ボタンを押して。


「送っちゃった! どうしようっ」


 携帯を放り出し。

 ベッドの上でバウンドした携帯は、

 床にゴトンっと落ちた。


「きゅ~~…」


 布団を頭から被って。

 速攻で戻ってくる気配なし。

 もしかして…

 と、届いた…?



 待ってみることおよそ…20分。


 ♪~♪~♪~


「…え?」


 まさっ、まさかっ。

 かばっと起き上がり、携帯を拾い上げると。


「うわ…ウソ…」


 先輩からの。

 返信だった。




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