レンタルな関係。【番外編】
…っていうか、
流川も緊張してるだろ、これ。
いつもの2人の様子とまるで違う。
間に挟まったオレ、
もしかして、
邪魔??
いい感じってヤツだろ? これは。
さっきの重なった2人の姿から学んだし。
「カエルの面倒みろよ。そいつ、生きてるぞ、たぶん」
何言ってんだ、流川は。
「ふふ。あり得ないし」
うむ。
「今も、つぶされて苦しいって言ってるし」
だから。
何言ってんだ、流川。
「言ってないから」
うむ。
「いや、言ってる」
ああ。
そういうことか。
流川、唯衣に引っ付きたいんだな。
「……言ってる、かも」
ぷ。
やっぱり邪魔ってわけか。
しょうがねーな。
って、オレ。
一人じゃ動けないし。
なんて思う必要はなかったらしい。
流川はオレを引っ張りだして、
枕元に移動した。