せめて夜が明けるまで

「なあ、ひかり。いつも俺のそばにいてくれてありがとうな」

「いきなりどうしたの。朝日らしくないね」

「いますごく言いたくなったんだ」

「私もよ。朝日のことすごく大好きよ」

私がそう言うと、朝日はにかっと笑った。


「今日でひかりと出会って１年半、付き合って半年だな。」

「そうだね。告白したときは緊張したよ。フラれたらどうしようってなりました。…あ。」

まだ少し敬語からタメ口に直すことができていなかった。

「ほらまた敬語になってる。ときどき敬語になるのも可愛いけどね」

「可愛いなんて言ってくれるの珍しいね」

「顔赤いぞ」

「当たり前でしょ。今日なんか変だね」

「そうかな。顔に出ちゃってたか」

「え」