【短編】君だけを愛したい



「どうか、しました……?」



視線を上下左右に巡らせてはみるものの、何の言葉も浮かんでこない。


そんなオレを、ジーッと見つめる崎村に耐えられず。


浮かばないながらも、やっと見つけた言葉は



「一緒に、食う…か……?」



だった。


視線を合わせないながらも見上げるオレに、一瞬キョトンとした崎村は。


次の瞬間には、嬉しそうに笑ってオレの隣に座っていた。



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