【短編】君だけを愛したい
「渉ちゃん、私と付き合って?」
「朝も言ったけど……いい加減、諦めろ」
夏休みまであと3日。のこの日。
教室で昼休みを過ごすオレのところへ、笑顔でやって来た崎村からの毎日恒例の告白に。
オレは毎度同じく、呆れた表情で答えていた。
それが日課っていうか何ていうか……
告白されるのが当たり前になりすぎて、飽きもせず告白し続ける崎村に呆れた顔を向けるのが、今じゃ普通になっていた。
でも、この日の崎村はいつもと様子が違っていて……
しゅん…と沈んだ顔を見せたんだ。
「やっぱり……渉ちゃんは、私のこと鬱陶しいだけでしか……ないよね?好きになんか、なってもらえない……?」