【短編】君だけを愛したい



「そういえば、さっきの男……誰?」



階段を降りながら、ふと思い出して隣の崎村を見下ろした。


一緒に登下校するなんて、どんな関係?


妙に、馴れ馴れしかったし……



「あー…、もしかして航平のこと?」



思い出したのか、にっこり微笑んでオレを見上げてそう言った崎村。


ふーん…、呼び捨てかよ?


あ、何か……イライラムカムカが復活しそう……



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