【短編】君だけを愛したい
「まーなー…。2年の時からだよな?真希ちゃんが、入学してからだから……」
はぁっ……と、溜め息を吐きたくもなる。
学年が上がり高2になった頃から、新入生の崎村は今と変わらず好きだと言っては、いろんな男を追い掛けていた。
自分には関係ないことだと窓の下に眺めていた光景が。
1年たった今頃、自分に降り掛かるなんて思ってもみなかった。
オレには、『崎村真希』っていう女が理解出来ない―――