Airis 2
大地side
「あー、突発だな」
愛永をみてくれた小児科医の湊(みなと)がそう言って、優苗が安心そうに息を吐いた。
「こんな早くなるもんなの?」
「ん、たまにいるんだよ、早い子が」
そう言って寝ている愛永の服を捲って、俺と優苗を手招きした。
「ほらここ、分かりづらいけど発疹出てる」
「あ、ほんとだ」
お腹にポツンとある小さな発疹。
突発性発疹ならば、みんながなるものだから特に心配はいらない。
いるとすれば熱性痙攣の心配くらいだ。