Airis 2
潤んでいる目からも熱が高いことがわかる。
そもそも抱いていて伝わる体温が高い。
「やっぱ病院行くか………」
表示された窓を見ると〝39.6℃〟
さすがに病院に行かないと俺も怖い。
なにしろまだ赤ん坊だ。
「まな、これ貼るよ」
と、冷蔵庫で保存しておいた冷却シートを愛永のおでこにペタリと貼る。
冷たさに一瞬びっくりした愛永は、
またそのまま目を瞑った。
「まなー」
声をかけてみるけど、
ぐったりしていて目は開けない。
意識はあるようだけれど、
いつ意識がとんでしまうかもわからない。