Airis 2
* 3
湊side
「ごめんなさい湊くん、ちょっとだけ診てもらいたいんですけど………」
そう優苗さんに頼まれたのは、
もう帰ろうかとしていたときだった。
特に用事もなかった俺は一つ返事で了解した。
「優苗さん、どっか具合悪いの?」
「いやわたしじゃなくて…」
確かにもし本人ならば、
小児科医の俺に頼む前に真鍋に頼むだろう。
「愛永が……」
「愛永ちゃん?」