Airis 2
仮に喘息だとしても、
まだ断定するには早すぎる。
「まだそれはこれからゆっくり診ていこう」
落ち込む優苗さんの背中をそっと寄せる大地を見ていると、
家で待っているであろうひとりを思い浮かべた。
………なにしてんだろう
「………風邪だね、一応解熱剤と抗生物質出しとく。あとは大地や優苗さんの判断で飲ませていいよ」
「ありがと、やっぱ診てもらうだけで安心出来るな」
「いやいや、また何かあったらこっち連れてきて」
「ん、よろしくな」