Airis 2
俺的には優苗に似て欲しいような気もする。
いや、でもまあどちらに似ても愛永は愛永だ。
「うちの母からはわたしの小さい頃にそっくりだと言われました」
またか、と苦笑しながら優苗が補足した。
「でも大地と優苗さんの子だから美人になるでしょ」
「なんだよそれ」
呆れながらもそう返すと、
だってホントじゃん、と返ってきた。
「美形と美形だよ?ならないわけがない」
そんなことをぶつぶつと言いながら、
湊は帰る支度を始めた。