Airis 2





「一昨日って、そっから測ってないのか?」




「なんか怖くて……」




「別に測ってどうこうなるわけじゃないだろ………微熱ってとこか?」




そっと優苗のおでこに手をあててみると、少し高いかなというくらい。

これならまだ本格的にはならないだろう。




「リビングおいで。診てあげるから」




「……いや、大丈」




「ぶ、じゃないから言ってんの」





ちょっときつめに言うと、これ以上は危険だと思ったのか素直についてきた。




「まな、ちょっと待っててな」




抱いている間に泣き止んだ愛永をもう一度サークルの中に入れて、
ソファに座った優苗の隣に座る。







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