Airis 2






「……ありがとう」




「うん」




側から見たらよくわからない会話かもしれない。
馬鹿にされるかもしれない。



だけどそれでもいいって思う。
湊とわたしのふたりさえ理解できるのなら。




「好き、湊」




「知ってる」




お皿の上には少し寂しそうに、ひとつのから揚げが残っていた。







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