Airis 2
「んー……」
「熱、下がってないな」
熱のせいでぼんやりしているのか、答える声も小さい。
「とりあえず水、飲んで」
コップを渡すと、思いの外ぐいぐい飲んだ。
脱水になりかけていた、というところだろうか。
「ふー……」
「3日目かぁ……明日病院行くか?」
「んん、やだ」
「んなこと言っても、いつまでもこんな状態でいるわけにはいかないし」
「でも…」
ほんといつまで経っても子供だ。
病院嫌いがなくなる日はおそらく来ないだろう。