Airis 2
真鍋side
「………で、ようやく来たってわけね」
カルテに記入し終えてクルリと振り向くと、
バツの悪そうに座る優苗とその後ろに立つ大地。
顔はホッとしてる、といったところだろう。
「無理やりだけどな」
「………だってわたしは別に!」
「別に何だよ」
「………何もない」
言葉だけ聞くと元気がありそうだが、
目の前にいる優苗は顔が真っ赤だ。
熱も下がってないし、音を聞いたところ喘鳴も少し出ている。
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