Airis 2





「何するか分かるでしょ」




「………点滴と吸入」




「ん、ご名答。さすが俺が教えただけあるな」




「別にこれくらい…」




体調悪くてイライラしてるのか、
かなり反抗的だ。

点滴と吸入するのにもどれだけかかることか。




「じゃあ俺、ちょっと行ってくる」




診察台に横になる優苗を見て、大地は戻っていった。

その後ろ姿を寂しそうに見つめる優苗。




「お前………高校生じゃあるまいし」




「なっ……別にそんなんじゃないですよ!」




「そんなんって何だよ」





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