Airis 2
「まあ風邪がちょっと酷くなったって感じだから、薬飲んでもう2、3日寝てれば熱も下がるよ」
嫌そうな顔で吸入をする優苗にそう伝えると、
なんだか複雑そうな顔で頷いた。
「………別に優苗の体が弱いとかじゃないから」
どうせ思っているであろうことを言い当てると、びっくりした表情で起き上がった。
「なんで分かるんですか?!」
「おい口から離すな」
と、吸入器を戻す。
だいたいここまで付き合いが長ければだいたいは分かる。
………まあ、大地ほどでは無いが。
「だからとりあえず寝てればいーよ」
「……はーい」