Airis 2
「っ……コホッ…」
隣で大地が寝返りをうったところで、声が出てしまったせいか愛永がぐずりだした。
「……ふぇ…」
起き上がって抱っこしようと考えたけれど、体が動かない。
しばらくそのままでいると、とうとう愛永が本格的に泣き出した。
「ん〜………優苗、まな泣いてる…」
愛永の泣き声に起きたのか、目をこすりながら大地が起き上がった。
「ん……喘息?」
それにも答えられずにいるわたしの背中をさすって、とりあえず泣いている愛永を抱えに立ち上がった。