Airis 2
「今日、愛永の靴買おうと思ってんだけど」
大地が動く愛永を抱き直した。
最近はよく抱っこしていても降りようとするから、抑えるのが大変だ。
「そうそう優苗ちゃんとその話をして買い物に行くことにしたのよ」
デパートに着くとさすがは子育て経験者。
早速子供靴売り場へ向かうと、いくつかの靴を選び出して並べた。
「ほら、まなちゃん座らせて」
低い丸椅子に愛永を座らせると、楽しいのか足をパタパタさせてはしゃぎだした。
「サイズと柔らかさが大切だから」
そう言うと様々な靴を愛永の小さな足に履かせていく。
わたしと大地も一緒になって、いろんな靴を選んでみた。