Airis 2
「みな、と…」
リビングでパソコンを開いて仕事の片付けをしていると、寝室の扉が開いて奈央が起きてきた。
壁に掛けてある時計をみると午前2時。
いつもならぐっすり眠っている時間だ。
「おはよ。ごめん、明るかったな」
向かいに座り、首を振った。
「片付けありがとう、ごめんね」
「いいよ、でもやっぱ俺より奈央のチキンライスが美味いな」
「当たり前だよ、湊料理あんまりしないし」
一眠りして落ち着いたみたいで、柔らかに笑った。
この笑顔が好きなんだよなあ、と再確認する。
気は強いくせに笑顔がすごく柔らかくて。
そんなとこに惚れたんだった。