Airis 2
「そんな下手な俺が作ったスープでも飲みますか?」
「え、湊が作ったの?」
珍しいのかかなり驚いた表情。
めっちゃ美味いわけではないだろうけど、それなりに美味い自信はある。
「ん、起きたら飲むかなと思って」
「飲む!」
「温めてくるから待ってて」
パソコンを一旦閉じて立ち上がった。
「ん、普通に美味しいー」
普通ってなんだ、と突っ込みたくなるけど我慢する。
「ふふ、湊も料理出来るんだね」
飲みながらそんないい笑顔で言われたら。
普通でもなんでもいいや、と思えてしまう。