Airis 2





「最近は貧血の発作、収まってる?」




「………はい」




「正直に言ってね」




お医者さん、というのはこうも感が鋭いのだろか。


それともただ単にわたしがバレやすいだけ?




「っ………先週一回」




「ん、ありがと。何分くらいだったか覚えてる?」




「あ…」




そこでわたしは端に置いておいたバックを寄せて、中から手帳を取り出した。




「それは?」




「これ、高校生のときに担当医だった先生からつけておくようにって言われて。これだけはきちんとつけてたんです」



その手帳を開いて大地くんに差し出す。









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