Airis 2





「じゃ、また………」



そのままバックを持って立ち上がろうとしたら、ガシッと肩を抑えて座らせられた。




「はい、まだだよ」




「………」




「貧血の治療で1番頼りになるのは何か分かる?」




「………希望」




「ぷはっ……まあね、それと?」




「……勇気」




「はい、それと?」




「…夢?」




「はい、答えは血液検査ね」




そう言ってカルテの中から1枚の紙を取り出した。






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