Airis 2
「っ、それより真鍋先生は沙衣ちゃんの心配してください」
「だって沙衣、食べないわけじゃないし」
食欲が無いのは確かだが、食べようとはしている。
優苗の場合諦めてるから、どうにかしないといけない。
「明日、昼ごはん一緒に食べるからな」
「……明日は外来なんで多分忙しいと」
どうにか理由をつけて避けようとするのは、俺の前だと食べれる自信がないからだろう。
「どうせ家でも食べてないんだろ」
「……」
図星なのか黙り込んだ。
大地も大変だなあ、とつくづく思う。