Airis 2




「っ、それより真鍋先生は沙衣ちゃんの心配してください」



「だって沙衣、食べないわけじゃないし」



食欲が無いのは確かだが、食べようとはしている。

優苗の場合諦めてるから、どうにかしないといけない。



「明日、昼ごはん一緒に食べるからな」



「……明日は外来なんで多分忙しいと」


どうにか理由をつけて避けようとするのは、俺の前だと食べれる自信がないからだろう。


「どうせ家でも食べてないんだろ」



「……」



図星なのか黙り込んだ。

大地も大変だなあ、とつくづく思う。






< 242 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop