Airis 2
「まあ大丈夫ならいいんだけど」
具合悪いわけではなさそうだし、と呟くとそのまま出て行った。
今日は優苗が当直だから、大地が愛永ちゃんを迎えに行くらしい。
今日も病院に残るつもりだったが、沙衣の様子も気になるので夜中に一旦家へ帰った。
真っ暗だと思っていたが、リビングの電気がついている。
「ただいま」
「ん、タケル…おかえり」
ソファに座りながらテレビを観ている。
「寝ないの?」
「んー」
キッチンで水を飲みながら話しかけるも、
あんまり会話が弾まない。
大地が言っていたのも勘違いではなさそうだ。