Airis 2
「ふーん………じゃ、今から見に行くか」
「ええ、それがいいと思います。園によっても雰囲気がかなり違いますので、お子さんに合ったところを探すためにも見学に行くのが1番かと…」
「ありがとうございました」
「いえ、見つかるといいですね」
お礼を言って、大地と共に駐車場へ出る。
9月の終わり、と言ってもまだ直射日光は厳しく長袖は暑いくらいだ。
「どうせなら夏休み中にしておけばよかったね、学期も間に合ったし」
助手席に乗り込み貰った紙を見ながら、
つい呟いてしまった。
「まあ誰も気が付かなかったし、しょうがないよ」
市役所を後にして、
ひとつめの保育園へと車を走らせた。