Airis 2
「そっか、じゃあ先生からも大地先生に確認してみようか」
そう言ってポケットから院内用のケータイを取り出すと、
「っ、ダメ!」
そう言ってわたしの手を押さえた。
「………本当はダメだから」
小さな声で呟いたこころちゃんの小さな頭をそっと撫でた。
「そうだね、先生もそう思う」
「でもね、こころお外で遊びたいの」
本当なら外を駆け回っているはずの年齢。
外で遊びたくなるのも仕方がないだろう。