Airis 2
仕方なく家の明かりをつけて、
リビングでパソコンを立ち上げた。
最近は家に帰ることを優先してしまうことが増えて、持ち帰りの仕事の量が日に日に増えていく。
30分ほどそうしていると、
玄関から鍵の開く音が聞こえてきた。
「あ……ただいま」
扉を開けて俺がいることに気がついたのか、一瞬びっくりした表情をして入ってきた。
「おかえり、どこ行ってたの?」
優苗から愛永を受け取り、
キッチンへ入っていく優苗の後を追う。