Airis 2
「今日ね、夜の7時からスーパーのセールがあったの」
うちのマンションから4、5分歩いたところにある優苗が愛用しているスーパー。
この辺の人はだいたいそこか大型のショッピングセンターへ行っている。
「大地がそろそろ帰ってくるかなあって思ったんだけど、やっぱり行こうと思って」
「もう少し待ってれば愛永みてたのに」
「だってその間に商品減っちゃったら嫌だから」
と、次々に冷蔵庫へ大量の食料品を詰め込んでいく。
「………それにしてもかなり買ったね」
「………やっぱり?」