そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
「や、やだなぁ。
可愛いなんて」



絢斗の前のソファに腰掛けたあたしは、もじもじした。



好きな男の子に“可愛い”って言われて、うれしいのと恥ずかしいので、なんだかわけがわからなくなった。



だから、照れ隠しに……。



えへへと、ちょっとだけ舌を出して笑った。



「こんなにも、誰にもバレないんだから……。
あたし、男の子っぽいのかな?」



「いや、べつに。
男っぽくなんかねーけど」



「……っ」

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