そんなに、可愛い顔すんな。~男子校は、ドキドキですっ!!~
お兄ちゃん、服が全然足りないよぉ……。



バッグを開けて、ごそごそしながら、ぶつぶつちっちゃな声で文句を言う。



すると……。



「どうした?
結愛」



絢斗が、それに気づいて、声をかけてくれた。



「んー。
お兄ちゃんの服が足りなくて……」



「ん?
あー、じゃあ……。
俺の着る?
つっても……。
かなり大きいかもだけど」



絢斗が、Tシャツと、パーカーを差し出してくれた。

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